RIBOTS のコンセプト


RIken-Bisei Optical Transient Seeker (RIBOTS)は、2000年10 月打ち上げされたHETE-2衛星の位置速報をもとにγ線バースト中〜直後から の追観測を目的とするγ線バースト可視光即時自動観測システムである。 HETE-2衛星の位置精度の高さ(約10分角)と速報性(バースト発生後約10秒後)を 最大限に利用する事により、γ線バースト発生後約15秒後(HETE-2の速報時間+ RIBOTSの導入時間)に観測を開始することが可能である。HETE-2の正確な位置情 報を用いることで、従来の広視野観測システム より高感度の望遠鏡を使ったシステムを採用でき、より深い観測が可能となる。
また、捉えられたガンマ線バーストの可視光フラッシュ、残光は、ただちに天体位置 測定を行なう。RIBOTSできめられた天体位置は、さらに詳細な追観測(残光の分光観測 や母銀河の発見等)には必要不可欠な情報であるので、ただちに速報を行なう。