High Energy Transient Explorer-2

HETE-2 (高エネルギートランジェント天体探査機)は 2000年10月9日に打ち上げられた、世界初のガンマ線バースト 探査専用衛星です。今年で打ち上げから3年になりますが、現在もガンマ線バースト の観測と位置の速報を続けています。位置決めに成功したガンマ線 バーストの数は56イベントです。そのうち、他の波長で残光が 発見されたバーストは22イベント距離(赤方偏移)が測られた バーストは12イベントあります (2004年6月15日 現在)。



ガンマ線バーストの正体は大質量星の爆発だった!

HETE が 2003年 3月 29日に観測したガンマ線バーストにより、ガンマ線バーストの正体が 太陽の何十倍もの質量をもつ、超巨大星の一生の最後に起こす大爆発 である事が明らかになりました。また、この事はガンマ線バーストが ブラックホール誕生の現場でもある事を意味しています。 くわしくはこちらをご覧ください。


Recent News

(Last update: Jun 11, 2004)

銀河バルジ観測の季節です!

Sco X-1 からの 強力なX線を WXM の視野に入れないために、 我々は HETE の視野中心を反太陽方向から東側に 35度傾けています。 この運用で検出器の四角い視野に銀河バルジが入る事になります。 HETE は 数々の X線バースト(XRB)や軟ガンマ線バースター(SGR)から のバーストをとらえています。

軟ガンマ線バースター SGR1806-20 のバーストを WXM/Fregate で多数観測

ここ6週間で Fregate 検出器が観測した SGR1806-20 からのバーストの数は 80 以上 です。そして、弱まる傾向は見えていません。これらのバーストの中には、WXM 検出器 で機上の位置決めが行われ、GCN に速報されたものもあります。


The HETE Satellite!


さらにくわしくは (英語ですが) MIT の HETE-2 オフィシャルページをどうぞ。


坂本 貴紀 (sakamoto@hp.phys.titech.ac.jp)